来年のF1復帰が可能かどうか、佐藤琢磨は結論をまだ数週間は待たなければならないと覚悟しているようだ。
SAF1チームの消滅によって、シートを失った琢磨は、現在09年のトロ・ロッソのレースシート争いに加わっている。
火曜日のバルセロナ・テストで、琢磨は参加した3人のSTRドライバー候補の中で最速タイムをマークした。
09年のシートはスイス出身の若手、セバスチャン・ブエミでほぼ決まりとも言われているが、もう1人のライバル、ボーデと並び、より“経験豊富な”ドライバーとしての役割が期待できる琢磨もまた、検討対象になっている。しかし、彼自身は早急な決定を期待していないとバルセロナで語った。
F1公式ウェブサイトのインタビューで、トロ・ロッソの決断の時期について尋ねられた琢磨は、「トロ・ロッソは特に急ぐつもりはないと思います。おそらく年末か、もしかしたら来年の初頭ということもあり得るかもしれません」と答えている。
一つ、琢磨にとって有利とされる要因は、ボーデに比べて彼の方がスポンサーを多く持っているという点だ。
「僕には現金があるわけではありません」と彼は記者たちに語った。「でも、今のように経済状況が厳しい中で、いい個人スポンサーが僕たちを支えてくれたら、心強い後押しになるでしょう」