イラク内務省によると、バグダッド北東部のアドハミヤ地区にある市場で10日、爆弾3発が連続して爆発するテロがあり、少なくとも28人が死亡、68人が負傷した。同市内のテロ被害では、6月に63人が死亡したトラック爆弾テロ以来、ほぼ5カ月ぶりの規模となったと言う。
同省当局者によると、テロが発生したのは現地時間午前8時ごろ。
駐車中の車に仕掛けられていた爆弾2発が相次いで爆発し、さらに現場周辺に人が集まったところで、群衆の中に紛れていた自爆犯が着衣に仕掛けた爆弾を起爆させたとみられる。
死亡したのはイラク人警官2人、兵士4人、女性5人、学生ら。
また、バグダッドの北方約80キロのディヤラ州ハリスでも9日、野外市場で爆弾テロが発生し、2人が死亡、13人が負傷した。負傷者には、同市の市長と地元警察幹部も含まれている。当局者らによると、市場を視察していた市長の暗殺を狙った犯行だったとみられる。爆弾はごみの山の下に仕掛けられていた。同州は国際テロ組織アルカイダ系の武装組織の拠点のひとつ。